大洋ボート

戦場にかける橋(1957/アメリカ)

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ピーター・オトゥール (2005/12/21)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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 日本軍捕虜収容所での出来事。早川雪舟(斉藤大佐)は連合軍捕虜をつかって鉄道橋建設を指揮していた。だが工事ははかどらず、期日までに完成することが危ぶまれるに至った。そこで早川はアレック・ギネス(ニコルソン大佐)以下の将校に恩赦をあたえて助力を請う。アレック・ギネスらはジュネーブ条約を楯にとって将校の労役をこばんで営倉送りとなっていたのだった。解放されたアレック・ギネスは、意外にも、それまでの不服従を一転するかのように早川の願いを引き受け、橋の建設を陣頭指揮するようになる。捕虜の団結と誇りを回復し、士気を高めよういう考えに基づいていた。また捕虜の待遇改善のためでもあった。一方、それよりも早く収容所を脱走し、九死に一生をえてイギリス軍基地にたどりついたウィリアム・ホールデン(アメリカ軍中佐)は、軍幹部から橋の破壊の作戦への参加をもとめられる。

 同じ連合軍でありながら、捕虜と正規軍との間の思想的対立がくっきり浮かびあがる。そしてこの対立は映像の対照としても引き継がれる。旧ビルマ・タイ国境付近にあるといわれる収容所は、緑が繁茂する山々にかこまれて灼熱の太陽がふりそそぐ、見るからに劣悪な環境下にある。そこで着たきりの汚れて破れた軍服で、労役に駆り出されるのだ。疫病で死者も頻出する。『大脱走』のようなのんびりした捕虜生活ではない。それに対して、ウィリアム・ホールデン以下の山岳行はのどかで開放的だ。またカメラが俯瞰的で、当然一カ所にとどまらない。青い山々のつらなりが美しかったり、同行の荷役の数人の女性たちとの水浴びの場面などまるでハイキングで、戦争のさなかとも思えないくらいだ。だが逆に、こののどかな映像が、クライマックスの苛烈さの前段として効果的にはたらく。

 戦争とは思想の対立にとどまるものではない。とくに作戦遂行は絶対的で、どんな妨害もためらわずに排除しなければならない。誰であっても殺さなければならないときもある。これを強烈に思い知らされるのがクライマックスの場面だ。ダイナマイトの導火線を発見したアレック・ギネスが、それをたどって起爆装置に近づいていく。傍にいる青年兵は誰であるか知っていて、融和的態度をとろうとする。川の対岸にいるウィリアム・ホールデンが「殺せ!殺せ!」と叫ぶ。映像のなかの人物に乗り遅れまいとして、私の中にも怪しいファイトがめらめらと沸き立つ瞬間だ。ウィリアム・ホールデンは取り憑かれたように必死の形相でみずからも泳いで渡る。「You!」「You」と驚愕の再会を果たして茫然となる二人。既に日本軍の銃撃が開始されたなかでだ。ここは熱い。

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    23:01 | Trackback : 1 | Comment : 2 | Top
Comment
2007.05.13 Sun 22:45  |  seha #-
林檎さん、
「クワイ河マーチ」を知っていますか。
この映画のテーマソングですが、
今では映画よりも曲の方が、すっかり有名になってしまった。
ありがとうございます  [URL] [Edit]
2007.05.13 Sun 17:44  |  林檎 #-
クライマックスシーン .。o○

思わず 目を閉じてしまいそうね><

お熱い映画なんですね!

ここ日本もビールの美味しい

熱い季節が。。(笑)

関係ないって(^^;;; ですね。


また遊びにイラシテネ^^



おじゃまします!  [URL] [Edit]







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戦場にかける橋1957年12月18日1957年12月22日| 上映時間 = 161分| 製作国 = イギリスアメリカ合衆国| 言語 = 英語日本語| 制作費 = 300万$| 興行収入 = 2720万$| 前作 = | 次作 = 戦場にかける橋2/クワイ河からの生還|戦場にかける橋2| allcinema_id = 12 2007.08.18 09:00
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