大洋ボート

扉の前でⅡ

たった一つの光景には辟易となる
丸ごと呑み込むためではない
殺し殺されるためではない
おまえは改変の絵図面をたずさえて
扉の前を行ったり来たり
廊下は海

たった一つの光景を
確認するためではない
何やら蠢いているおまえの心を覗き込むため
絵図面を覗きこむおまえの眼はうつろ
おまえの心も実にうつろ
いつからそうなったのか

何やら蠢いている気配はあっても
ピントの外れた風景写真
蕩けるマッチ棒
唆されることを期待し 既に唆されたのか
おまえは立ち尽くしている
立ち尽していると自認する

おまえの顔と首に嵌め込まれた木のレールと熱
痛みではなく変形するものがある
毒を撒き散らし驀進するものがある
絵図面のなかで何が意図されたのか されなかったのか
変貌しつつもおまえは斃れない
耐性を付与された煉瓦

おまえが姿を消した奇妙な場所にわたしはいる
たったひとつの光景があり 扉があり
おまえの遺した瘴気の中心部
わたしの心臓でバッタが跳ね
極楽を示す紋様を描いて燃える
廊下は海
関連記事
スポンサーサイト
    23:26 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://oceanic.blog70.fc2.com/tb.php/618-0ef81e16
プロフィール

seha

Author:seha
FC2ブログへようこそ!

カレンダー(月別)
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
全ての記事を表示する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
リンク