大洋ボート

藁と匿名

麻袋のなかの洞窟
潮はやって来ず
あたたかい闇が溶け出す
泥のなかの靴跡
音符を絶えず流出させてなお
石膏の掌は天を仰ぐ
殴打の痣
人為によって向こう側に押し曲げられた肩の壁
坂の下を覗き込むと
悲鳴をあげて風が吹いている
涎が垂れて光り
口の奥の空では玩具の風車が回る
同じことしかできない
はじめからやり直せない
裏返して天日に晒す生き物の肉襞
やわらかい毛のブラシで血と埃と釘を
丁寧に取りのぞく
誰だか知らないがこの世のものならぬその芸当
惚れ惚れとする艶と若さがよみがえる
だがわたしは連絡手段を持たない
棕櫚ばかり
筧を敷設して
水をあらたに通さなくてはならぬ
わたしはあらかじめの除外者
匿名の生き方を学習させられる
派生する悪のガスは洗いざらい
空想の井戸に放り込む
藁が堆積する
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