大洋ボート

大草原の渡り鳥(1960/日本)

大草原の渡り鳥 [DVD]大草原の渡り鳥 [DVD]
(2003/03/21)
小林旭、宍戸錠 他

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  若い時代の小林旭と浅丘ルリ子、それにいかにも1960年代はじめらしい北海道の手付かずの大自然、あとはわざとらしくにやにや笑う宍戸錠、これくらいが見どころで、他には見るべきものがないのかなという感じだ。
  話の構造としては、流れ者の小林旭が北海道の釧路にたどり着いて、地元の善良な人々の見方をして、彼等の土地を奪おうと画策する悪徳実業家の金子信夫の一味を殲滅したあと、さっと立ち去るというもの。小林が浅丘ルリ子と仲良くなりかけながらも、恋愛が禁じられている宿命であるかのようにみずからその発展を断ち切ってしまうのも、流れ者が主人公の映画には常套的なパターンだろうか。
  名作『シェーン』などの西部劇の模倣であろうことは誰にでもわかるだろう。小林旭はわざわざ馬に乗って(それに子供を乗せて)移動するのだから。映画文化を軸にイメージされた大国アメリカへの憧憬が根強かった時代なのか、アメリカ映画がやってヒットさせたのなら日本でも是が非でもやってみたいという思いがあったのか、当時の映画人やこの映画シリーズを支持した観客の心情は今となっては、私にはつぶさにはつかみとれないが。
  小林旭のコスチュームはジーパンに黒の革ジャン、赤いマフラーだ。ヘアスタイルは当時流行った慎太郎刈りで、スポーツ刈りとあまりちがわないが、頭の裾野部分の短いのは同じだが、慎太郎刈りは頭の上部を少しボリュームアップしているのが特徴だ。若かった石原慎太郎の独特のヘアスタイルからこの名がついた。理髪店にも料金表に貼りだされていたのを覚えている。
  小林旭で思い出すのは、あの時代、私の住む大阪市の下町に小林と同年代の若い人たちが溢れていたことだ。中卒で地方から出てきて町工場で働いていた人たちだが、皆さん、うすよごれた作業服にもかかわらず颯爽としていた。子供の目から見てのことだったのかもしれないが、未来を切り拓くようにも思えた。当時は日活映画の映画館も下町の各所にそろっていて盛況だったようで、彼等若い世代の支持も得て、小林旭も輝いていたのだろうと、今からふりかえると思う。
   ★★★
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