大洋ボート

遁走曲

折られて倒れてもなお
花は咲いている
寝そべりながら
見つめる眸の花弁のその赤

水たまりは青空をうつさず
屋根の下にあって
白濁した光を乱反射する
腐臭もやがて流れだすだろう

レインコートは伏せられて
背骨がむくむくと伸びあがる
無知ゆえに今さらのように顔をだして
岩石のように突きあげる

火の雨がその上に降るというのか
悲痛さをかきたてるのか
鞭打ち刑にやにさがる
手をさしだすことは溺れること?

*
わたしは未来をふりむかず
現在の前方でさえも正視せず
がなりたてる出来合いの言葉で
ただすべてが過ぎ去ってくれることを願う卑怯者
性根にあきれるばかりだが
手のなかの遠方のかぼそい光をうらやむ
垂直の方向には角砂糖
ああ なんて言ったらいいんだろう
もう帰ることはできない
わたしの背骨は入れ替わる瞬時のサーベルに
不退転のナルシズムの豪奢な残影
わたしは身のまわりの品を鞄につめこむ
人々の眼差しがある
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