大洋ボート

炎の話

さまざまに変転するひとつのイメージ
それともばらばらのままの生き物
わたしにとってわからぬままの実質
黒い背だけを見せて海底を移動する鱏
地球全体を覆うかもしれないその黒い背

わたしにとっての所有物か
それともわたしの手を離れて未練に揺れるだけの海草か
おまえの意思次第でどちらにでも転ぶのだ
燃えあがらせることによって顕現させよ!
燃えあがらせ最後を遂げさせることで顕現させよ!

わたしはその声にぞっこん参っている
真正であってもギザギザのいかがわしさであっても
あこがれの魔法に出会った少年時代以来
無前提の親和性にそそのかされている
まるでわたしが生まれ変われると言いたげな異変の青空

わたしは頑なに信じまいとするが
恫喝のくさい息はこの時代にまで垂れ落ちてくる
わたしはその度はっとするが
不在をよそおう犯罪者さながらこそこそ隠れ
胡散臭さをすでに自他共に認めるにいたる存在だ

だれに打ちあけるでもなく
所有であっても非所有であっても
曖昧さそのままに燃やせばいいのだ
逆恨みをたっぷりこめた架空の場所で
永遠に落ちない手形をいつまでも待つ妄執

やぶにらみの眼を闇のなかで光らせる深海魚
妥協と沈黙で切り抜けるみえみえの算段か
そういう傾向に自然に陥ることに逆らえないが
だれにも発見されないように燃やさなければならない
わたし自身も燃えつきるほどにちっぽけかつ壮大な蛇の炎を

目的の海からどんどんとおざかるブイ
破れた壁の肩越しにのぞきこむ炎の饗宴
オーロラのように跳梁するわたしの無反省の影
あれがわたしの手 あれがわたしの足
棹さそうとする若い男をあわてて制止する

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