大洋ボート

ナナカマド

 都会育ちのせいで樹木や草花をあまり知らない。ごく一般的とされているものでも知らないのかもしれない。宮沢賢治や西脇順三郎の詩にはおびただしいくらいの植物の名が出てくるが映像が浮かばないことが多く、音の響きを呑みこむだけである。
  花や実をつけた状態なら印象にも残ろうが、旬からはずれた時期にただ葉を茂らせただけだったり、葉がすっかり枯れた冬の時期だったりすると何の木なのか判別できないことがほとんどだ。植物園を訪れると木に「くぬぎ」「やまざくら」などと名札がかかっているが、その名を覚えたとしても形状まではつぶさに憶えられない。そういう花も実もない状態の木に山で再会してもたぶん気がつかないだろう。植物に詳しい人なら葉の形状を観察しただけで、どういう種類なのか理解がとどくようだが。
  こういうことだ。子供の頃から木や草花に慣れ親しんだ人は、花や実がつく時期にも当たり前にそれに接しているので、やがては葉や全体の形状にもこまかい記憶が刻みつけられるのだろう。いっぺんに覚えられなくても、たとえば桜の木なら花が咲いたことは勿論覚えているので、植物は動かないから「これは桜」とわかる。私でも公園に植えられた桜なら今の時期でも桜だとわかるように。

  先日は、映画を見た帰りにミニ植物園を散策した。映画館が入っている梅田スカイビルというところの敷地内にそれはある。椿や南天、ナナカマドなどが花や実をのぞかせていた。南天とナナカマドは実だけみれば鮮やかな赤色で大きさも同じくらいで区別がつかない。ナナカマドのほうが背丈が2メートルくらいで、南天よりも高かった。調べると、この木は7~10メートルまで成長するそうだ。じっくり見るのはたぶん初めてだ。南天は銭湯にかよっていた頃、その狭い庭に今の時期に実をつけるのを見てきた。
関連記事
スポンサーサイト
Genre : 日記 日記
    00:48 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://oceanic.blog70.fc2.com/tb.php/359-93760f94
プロフィール

seha

Author:seha
FC2ブログへようこそ!

カレンダー(月別)
07 ≪│2017/08│≫ 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
全ての記事を表示する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
リンク