大洋ボート

JUNO/ジュノ(2007/アメリカ)

JUNO/ジュノ<特別編> [DVD]JUNO/ジュノ<特別編> [DVD]
(2009/06/05)
エレン・ペイジマイケル・セラ

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  十六歳の女子高校生が妊娠してしまう話。ストーリー展開が巧みだ。それに女子高生役のエレン・ペイジという人が私から見れば少し不真面目で、なおかつ可愛くたくましいという役の雰囲気をごく自然につくっている。

  関係したのは同級のボーイフレンド。しかし疎遠になってしまい、協力してもらうことも相談もできない。一旦は堕胎を決めるが思い直して養子に出すことにする。子供をほしがっている裕福そうな夫婦を新聞広告で見つけて会いに行く。この間、友人に相談に乗ってもらうが、ほとんどが独自で決断したうえでの行動だ。こういうことがあれば、しょげかえったり、逆に投げやりになったりだらだらしてしまったりするのかもしれないが、この女子高生はそんな気配がそれほどは見あたらないのだ。映画のうえでのカッコよさの役作りかもしれない。また、若過ぎる女性の妊娠自体がアメリカではそれほどめずらしくないことの反映かもしれない。両親も私から見れば少し奇妙だ。女子高生をしかったり、途方に暮れたりしそうなものだが、そういう場面がほとんど見受けられない。むしろあきらめてしまったような様子だ。父はエレン・ペイジを連れての再婚で、二番目の妻との間にも子供がいる。理想としては女子高生が自立するまでの間、子供の面倒を見ることを考えてもよさそうだが、裕福でないためか、養子に出すというエレン・ペイジの計画に特に異を唱えることはない。

  十代はどんどん変わっていくのか、昔とさほどは変わらないのか。にわかには断じがたい。暴力やセックスや麻薬は先進国途上国を問わず、若い世代にどんどん浸透して蝕んでいるという情報に接する。大人が商売の道具として若い世代を利用する側面もあるだろう。この映画の大きい救いは、子供を譲り受ける夫婦のうちの女性が人一倍の子供好きで、子供が生まれないうちから子供部屋やらオモチャやらを用意して、今か今かと楽しみにしているところにあるようだ。そういう人になら安心して譲ることができる。うしろめたさもやわらぐだろう。しかし子供の父であるボーイフレンドとエレン・ペイジがあとになって仲直りするという結末がある。映画はそこまでだが、この先譲った子供を欲しくならないのだろうかと勘ぐりたくなる。

  映像的にはお腹のなかの赤ちゃんの透視画像やら、妊婦となったエレン・ペイジが検査台に横たわったときに晒す大きなお腹が目を引いた。お腹はつくり物には見えなかったが、実際のところはどうだったのだろうか。それにしても十代の世界は知らないうちにどんどん「進む」ようで、たじろいだ。
★★★
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