大洋ボート

青い女

旅路の果て
月の裏側
亡霊に出会えるとは思わなかった
言霊
青い裳裾をひきずって立ち去る女
ゆらゆらと空気を切る
青い女
肩にとまった釦の虫
踏みつけるのは
呼びとめるのは喜劇である
混乱の果ての
昆布

鮫の歯の標本
歯のない老人
絵のない額縁
ふらっと傾く
もの思いに耽る時間
ススキも傾く
金メッキの門はすでに開かれていて
朝の風にパタンパタン
血のついたモッブで磨かれて
すみずみまでピカピカのタイルの床
どうにでもしてくれと投げ出された四肢
危険ではないか
石舞台
だれが踊るのだこんな時代に?
鰭をひらひらさせる石女
狐火はゆるやかに昇る
温泉のマークのようにゆらゆらと
雨が降っても点る
去った人々の面影
蛍が彷徨い出る
毛髪のなかから

部屋の隅では
蚕豆の炒られる匂い
たった今去った人がいる
部屋の隅では
鏡でできた甲冑をまとった馬が
わたしではなく
他の人のために待機している
穴からは
崩落する青天井

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