大洋ボート

メメント(2000/アメリカ)

メメント [DVD]メメント [DVD]
(2006/06/23)
ガイ・ピアースキャリー=アン・モス

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 映画もまた、過去の類似の諸作品と同じ傾向ではつまらないということで、さまざまな試みがなされる。本作もそれにあたり、ややこしさがつきまとうもののカッコよさは受け取ることができる。

 冒頭、主人公のガイ・ピアースが中年男を射殺する場面が出てくる。はたしてこれが現在なのか、過去なのか、それともガイ・ピアーズの幻想なのかは、とりあえずはわからない。つづいて彼が警察を相手にながながと電話をする場面。モーテルのベッドで、モロクロの色調。さらに別の場面があって、ここは通常のカラーで、同じモーテルらしい場所で、そこの管理人とピアースがなにやら話しこんでいる。すると、冒頭の彼によって射殺された男があらわれて、ピアースに知り合いらしい気軽さで話しかけてくる。映画は、ここにあげた二番目と三番目の場面が交互にくりかえされて進行する。

 ピアースは暴漢によって自宅を襲撃されて妻を殺害?された上、自分も頭部を強打された。そのときから記憶形成能力がいちじるしく減退した。妻を襲った人物に復讐したい彼は、自分のこれまでの軌跡をたどりかえさねばならない。彼自身の過去における行動がなんらかのかたちで襲撃事件と密接にからみあっていると見るからだ。記憶が長つづきしないためにノートや写真はもとより、彼の体じゅうにペンやらタトゥやらのおびただしいメモが刻まれている。それらのメモを手がかりに過去の真相に一歩ずつ近づいていく。場所が特定できればそこへ行ってみてメモに刻まれた人物と再会して問いただす、という具合だ。

 まるで、ジグソーパズルのピースをつなぎ合わせていくような作業だ。小さなかたまりができればほっとする。そしてこのかたまりの最終場面が、次のかたまりの最初の場面でもあって、その同じ場面が二回出てくる。亀の歩みのもどかしさがあるが、こういう進行形式がカッコいいといえばいえる。冒頭の射殺された男は刑事で、ピアースの捜査に協力するらしいが、彼のメモには指名手配の凶悪犯とある。真相はどちらか。「凶悪犯」なる情報は知り合いの女性からもたらされた。その女性は麻薬取引にかかわっている。さすればどういう経緯でその女性と知り合ったのか。ガ・ピアースの捜査はもどかしくも着実に進んでいく。

 ラスト近くになって謎が一挙に解明されるが、これは難解。あまりにも謎の部分をひっぱりすぎたきらいがある。わからない、わからない、という場面の連続性に作者が惚れこんでしまったのではないか。DVDを何回も見れば納得できるのかもしれない。

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