大洋ボート

公園

 今日は公園に寄ってみた。普段、鉢植えの植物以外には緑と縁のない生活をしているので、ときどき緑につつまれた空間が恋しくなる。そよ風がセットされていればいうことはないが、あいにくにも今日はそれはなかった。冴えない暑さがつづくなか、盆休みの最中だからか、野球に興じる少年の姿も見かけられず、散策する人もまばらで、静かだった。とにかくも、緑の下に短時間たたずむのはありがたい気がする。木立は欅が一番多く、その繊細な葉の群れは眺めたり、見上げたりすると涼しげだ。

 蝉の声は聴こえるものの数は少なく、すでに盛りを過ぎていた。足元を見ると一匹の蝉が歩道のスペースの土にうずくまっている。靴を近づけると逃げたが、飛翔力が目立って衰えていて、わずか数メートルしか飛べずにまた別の地面に降りてしまう。もう木の上に上昇するだけのエネルギーは無くなったのか。どうやら臨終直前のようである。地面に眼をやりながらゆっくり歩行すると、あちこちに臨終を追えた蝉のむくろが転がっている。なんだか恨めしそうだ。靴に踏みつけられたものもある。抜け殻もある。

 蝉は何回かの脱皮を経たのち成虫となって地上に出るが、そののちは七日間しか生きられないそうである。その七日間の間に、あんなにもかまびすしい鳴声をはりあげて異性を誘い、交尾をして子孫を残して死んでいくのだ。時間とのたたかいというべきか、何年もの地中の暮らしに比べると、あまりにも慌しい日々にちがいない。
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