大洋ボート

腕の志向

さしだされる腕
何気なしに
驀進する列車が通過した後の
元の木阿弥の闇に
昨日の傷口がいまだかわききらない
記憶の生々しい皮膚の平野に
さしだされる腕

握りつぶされた紙の掌はひらかず
彼岸花は咲かず
白薔薇は匂わない
闇のまた闇の彼方での
かわせみの鳴声は
交接の空耳
豪奢な城
戻ってくるものがある
擦りへるものがある

自己に命名することはできない
他人からの命名なら何でもひっ被る
さしだされる腕
植物的な
あまりに植物的なわたしの大部分
惨状と対峙することができず
わたしのなかに収束する
さしだされる腕の蕾
何気なしに
ときに大声を出す
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