大洋ボート

サブウェイ・パニック(1974/アメリカ)

サブウェイ・パニック [DVD]サブウェイ・パニック [DVD]
(2009/05/22)
ウォルター・マッソーロバート・ショウ

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 ニューヨークの地下鉄車両が乗客ごとジャックされ、ロバート・ショウら犯人グループは高額の身代金を要求する。仮に身代金を受け取ることに成功したとしても、犯人たちは地下鉄構内からどうやって脱出するのか、そこが見どころだが、なるほど犯人は捜査陣の意表をつく手段を用意していた。犯人内には地下鉄勤務経験のあるマーティン・バルサムがいて、ある組み立て工具を用意していた……。地下鉄公安局で捜査の先頭に立つのはウォルター・マッソー。

 犯行は冒頭からはじまるが、映画は前半のんびりムードでなかなか盛り上がらない。黒沢明監督の「天国と地獄」も映画が緊迫するまでにかなり時間がかかったが、まさかマネをしたのでもあるまい。犯行が起こるのと同時期に日本の地下鉄の管理重役連が、ニューヨークの地下鉄管制センターの調査にやってきてウォルター・マッソーが相手させられる。視聴者もまたそこで管制センターの仕組みを勉強することになるが、現在の映画の基準ではここはちょっと長いか。犯人ももたもたする。金を一時間以内に用意しろといいながら、途中から小額紙幣を混ぜろとの要求をかさねてくる。最初からまとめて要求をだせばいいのに。

 それでもロバート・ショウが車掌を射殺するあたりから、にわかに緊迫の度合いが高まる。犯人の一人が機関銃をめくら撃ちするのをたしなめた後のことだから驚く。別の犯人が銃撃によって負傷したことへの復讐だ。

 犯人グループは金をまんまと手にする。その直後、終点のフェリー発着所までの全線路の信号を青にしろとの要求。そこから飛行機をつかって脱出しようとの計画らしい。だがこれは表向きで、先にも触れたが別の脱出ルートが用意されている。あざやかだ。ウォルター・マッソーは乗客の安全を考慮して要求を呑む。ノンストップで驀進する電車の映像は迫力がある。犯罪映画の醍醐味というべきだろう。

 ラストの場面も映画ファンをにんまりさせる機知が仕組まれている。ウォルター・マッソーが操作網に浮上したマーティン・バルサム宅を訪ねるくだりだ。このときはまだマッソーはバルサムが真犯人であることは知らないが、バルサムの一瞬の動作で、たちまちそれを見抜いてしまうのだ。なかなかの秀作。
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