大洋ボート

彷徨

裸電球がともる
テント小屋の脳髄を
歩きまわる男
ときにはふわりと浮くこともあり
すべすべの
盛りあがった球形の中心をもとめ
歩きまわる男
むしろずれる箒の先
遠浅の浜の
夜の潮にかすかに触れていて
サイレンの音が
しだいに聴こえてくる

疣のような瞳孔
地面にいちばん近く
無臭の埃のなか
ガラス片がいたずらに光り
男に囁きかける
生地を切り裂くような鼠の鳴き声
場末の哀愁
ネオンサイン
テント小屋のなかでも河は流れる
星屑

濡れたコートのように
かさばって引き摺るのは
大き過ぎるゴム草履
その下はテント小屋の脳髄の地階
地上である

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