大洋ボート

贋人生論

ぼくの人生は終わった
木と竹と紙で編んで
彫刻刀で一筋二筋しるしをつけ
手前から向うへ掘り進み
井戸へ捨てた
花を挿頭すと
花が天から降ってきた
芳醇な香りが刺しつらぬいた

人体ではなしに
光と雲の叫び声によって
かろうじて輪郭が識別できる
透明なガラスの曲面体を
その中心の点の風鈴を覗きながら
ぼくは殺した
すがすがしい気分で

ふわりとした
力の感じられない力によって
天から降ってきた花の掟によって
ぼくはごくあっさり殺してしまった
欲望や帽子とやらが介在するのでもなく
忘却の崖下になにもかもが雪崩れこむ
さらさらした痴呆の時間のなかで
巨躯のヴィーナスに背中を押された

今日の午後は友人二人が訪ねてくる
露見にはまだ数日余裕がありそうなので
思い悩むこともなくなったので
彼等を心から歓待しよう
秘密をうちあけよう
今から目に浮かぶ光景だ
ぼくはそういう自分に陶然となる



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