大洋ボート

ブレイブ ワン(2007/アメリカ)

ブレイブ ワンブレイブ ワン
(2008/03/07)
ジョディ・フォスターテレンス・ハワード

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 ジョディ・フォスターは、日本でいえば性はちがうが高倉健みたいな存在なのか。つまり堂々たるスターの座を占めていて、それを自他ともに認めていて、カッコいい役づくりを映画を作るたびにもとめ、もとめられる。製作者はそういう彼女にふさわしい役と物語を、製作以前に苦心惨憺して構想する。そこには映画製作にたずさわる人たちの間からは何の異論をはさむ余地もない。映画スターと製作者とのこういう関係は少なくないし、私も高倉健の場合はなんの違和感ももたなかった。だがジョディ・フォスターの場合はどうか。私は特にファンというわけでもなく、またアメリカにとっては私は外国人である。そこに口を挟む余地が自然に生じてきた。

 この映画でもジョディ・フォスターは強いし、カッコいい。公園で恋人とデート中、暴漢に襲われ恋人は死亡し、みずからも瀕死の重傷を負う。傷が癒えたときの事態の全体を受け止めるときの彼女の芝居はさすがにいいものがある。自分の背丈よりも高いもの、大きいものを無理をしてでも引き受けようとする姿勢は、見ていてはっとさせるものがある。みずからの手で復讐を遂げようとする決意と闘争心が、しだいに湧きあがってくることもうなづける。だがあまりにも冷静で気丈過ぎるところにはどうしても違和感が生じてくる。

 非合法で拳銃を手に入れて、地下鉄で別の暴漢にふたたび襲われたとき、その拳銃を使用してしまう。ここは正当防衛か過剰防衛か、議論の分かれるところかもしれない。さらに同じようなことがつづけさまに起きるのだが、ジョディはラジオタレントの仕事をやっている。みずからの「犯罪歴」を隠して、生番組で視聴者と明るく応接する場面は、あまりにも気丈で不自然さが目立つ気がした。こんな女、こんな人間、いないんじゃないか、ということだ。これほど人間は完璧に芝居ができるものではない。ジョディのスター性ゆえ許されることなのかもしれないが。

 ジョディは犯罪被害者だから当然警察の取調べを受け、刑事のテレンス・ハワードと知り合いになる。やがて彼はジョディを好きになってしまい、そこまでやるかというくらいにジョディを助けるのだが、ここも不自然。というか助演俳優が主演スターをもちあげる構図は定式かもしれないが。「面白ければいいじゃないか」という反論が聞こえてきそうではある。
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