大洋ボート

再びの街

かすかな風が胸腔を吹き
見覚えある町で
通りをはさんだ向かい側に公園があり
全体が1メートルほど高くなった公園があり
それだけで見覚えがあって

風呂屋と理髪店と自販機が並ぶ
その一角だけが明るくて
灰色の民家が大部分を占める
家並みはすっかり変わってしまったが
灰色の印象は以前と同じで

あの男を訪ねたんだった
たいした用事もないのに
まるで義務のように引きずられて
あの男の家のベルを鳴らしたんだっけ
あの男もわたしもぶっきらぼうだった

空中の板を歩む不遜さで
ほんとうに空気中の蝶を手づかみで食べるような
あらぬことを考えながら
それでいいんだと私は思ったのだろう
あの男はたぶんもうここにはいないだろう

以前は知らなかった公園の敷地に足を踏み入れる
入り口のコンクリート階段数段をのぼって入る
クスノキ、ケヤキなど木立が立派に並んで聳えている
真ん中の窪地には清新なみどりの芝生
日光が遊びに来て戯れるような

クスノキ、ケヤキなど木立が立派に並んで聳えている
湿った影が私に潤いをあたえてくれる
土も「土地」というにふさわしい土になりつつある
以前来たときの公園は植樹から間もなく
砂漠の印象だったかもしれない

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