ハートブルー(1990/アメリカ)
08/11/2008 (Mon)
![]() | ハートブルー アドバンスト・コレクターズ・エディション (2006/11/02) キアヌ・リーブスパトリック・スウェイジ 商品詳細を見る |
FBI捜査官キアヌ・リーブスの連続銀行強盗犯パトリック・スウェイジに対する奇妙な友情とあこがれを描く。
レーガン、ニクソンら元大統領の面をつけて犯行におよぶのが彼等のグループの特徴で、監視カメラに裸の尻を向けた一人の男の映像から、彼らは日焼けしすぎていて、たぶんサーフィン好きだろうと、捜査官らは当たりをつける。そこでキアヌ・リーブスは身分をかくして、サーフィン上達をめざす若者として夏のカリフォルニアの海岸に連日出没する。誤認も途中あるが、ガールフレンドになった女性の人脈にも助けられて、ようやく真犯人のグループに行き当たる。
サーフィンの映像が真夏にもかかわらず、全体的に暗めに撮られているのが特徴だろうか。開放的ではなく屈折感があって印象に残る。それに真夜中にも彼らはサーフィンに興じる。またラストでは嵐の海の高波が映る。「見えなくても波の動きと一体になればいい」と夜間のサーフィンでパトリック・スウェイジはうそぶく。自然には奥深さがあって、スポーツを通じてそこにたどり着こうとする。神秘と快感と怖れが混淆した一種宗教的追求をそこにみる思いがする、といえば大げさであろうか。ともあれ、キアヌ・リーブスはそんなパトリック・スウェイジにあっけにとられ、あこがれさえも抱くのだ。またリーダーのパトリック・スウェイジは自信家であり、やさしいところがある。キアヌの身分がグループに割れても殺そうとはせずに、スカイダイビングにまで連れていく。強盗犯であるにもかかわらず自分たちの探求と快感の人生をキアヌに吹き込もうとするのだ。キアヌは助けられたことには恩義を感じざるをえないだろう。
だが、警察官と犯人との溝はやはり越えられない。最後の犯行でメンバーを死なせ、負傷させた彼らはちりぢりになって逃亡するしかなく、キアヌ・リーブスは無論パトリック・スウェイジを追っていく。
アクション・シーンは公開当時としてもあまり新鮮味はなかっただろう。秀作とはいえないにしても、人との出会いの奇妙さ、心地よさは刻まれている。記憶の片隅に残りそうだ。
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