シャーロット・グレイ(2001/イギリス)

シャーロット・グレイ (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】シャーロット・グレイ (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】
(2008/03/13)
ケイト・ブランシェット. ビリー・クラダップ.マイケル・ガンボン.ルパート・ペンリー=ジョーンズ.アントン・レッサー

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 看護師のケイト・ブランシェットが要請されて、ナチス占領下のフランスへスパイとなって潜入する。国家への貢献の気持ちは勿論あるが、むしろ同国で消息を絶ったパイロットの恋人を捜し出すためだった。

 スパイといっても縦横無尽の活躍をするのではない。共産党員のレジスタンスと協力して列車爆破などをおこなうが、もっぱらの仕事は共産党員の父がかくまっているユダヤ人の男の子の二人の兄弟の面倒を見ることだった。だがやがてナチスの摘発をうけて、その二人の子供と父(ユダヤ系)は収容所送りとなってしまう。その他、ヴィシー政権下でのナチスのユダヤ人狩りに対するフランス人地元首長の露骨な協力ぶり、戦局が反転しはじめてからの共産党員へのフランス人の冷淡さなどが描かれる。だが、あれもこれもと総花的に並べすぎてメリハリがない。

 すでに疾走を始めようかという男兄弟と父の乗った列車にケイト・ブランシェットが子供たちの母を僭称した手紙を渡す場面はちょっと驚いた。(実の父母はすでにナチによって収容所送りになっているが、二人の子供lにはそれを知らせていない)せめて慰めたい、その痛ましい気持ちはわかるが、彼らの面倒を見る過程で、ケイト・ブランシェットにおいてそれほどの痛切な愛情は表現されなかった。また戦後、奇跡的に生還して彼女の元に姿を見せた恋人をふって、ケイトはフランスに飛んで共産党員とわざわざ再会するが、これも戦中それほどの深い思いは表現されていなかった。制作者サイドのケイト・ブランショットを使っての自己満足を見させられたようで、嫌だった。

 ただ緑にかこまれたフランスの小さな町のたたずまい、石造りの古い家や橋はたいへん美しかった。
  
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