大洋ボート

君よ憤怒の河を渉れ(1976/日本)

君よ憤怒の河を渉れ君よ憤怒の河を渉れ
(2008/03/28)
原田芳雄、大滝秀治 他

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 格別のおもしろさはないが、最後まで退屈せずに見られる。

 高倉健は検事。刑事の原田芳雄とともに代議士の不可解な自殺の謎を追っていたが、その矢先強盗の濡れ衣を着せられる。二人の男女が被害者として名乗り出て、高倉を真犯人だと証言したのだ。高倉は間一髪で逮捕をまぬがれて被害者を名乗る伊佐山ひろ子の故郷である能登へとぶが、すでに殺害されていた。さらに高倉はもう一人の「被害者」の田中邦衛の故郷の北海道へとぶ。無論、原田芳雄はじめ警察、検察も彼を追う。追われながら追うという設定は最近のマット・デイモン主演の「ボーン」シリーズとまったく同じ。

 高倉が一度も乗ったことのないセスナに乗って逃亡したり、中野良子と一緒に馬にまたがって大都会東京を駆けたりと大活躍する。また高熱を発して路地裏で苦しんでいると、見ず知らずの倍賞美津子が助けてくれて、自宅アパートで介抱してくれる。こういうことの連続で、荒唐無稽だと一笑に伏すこともできるが、映画とはこんなものだと割り切ることもできる。それに高倉健は東映任侠シリーズで、寡黙だが行動的で正しい、敵が倒れるまでは絶対に倒れないといういわば「不当神話」を築きあげた俳優で、そのイメージがここでもうまく生かされている気がした。

 ちなみにこの映画は、文化大革命終焉後の中国での日本映画上映第一号作品となったという。私の妻は中国人で、当時はテレビのある家庭はまれで、街の空き地でのテレビ観賞だったそうだ。DVDを一緒に見たあとで聞かせてくれた。人気を博したという。また昨年公開の中国映画『孔雀』でもこの映画が引用されていた。
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