大洋ボート

イントルーダー 怒りの翼(1990/アメリカ)

イントルーダー 怒りの翼イントルーダー 怒りの翼
(2006/07/07)
ダニー・グローヴァー、ウィレム・デフォー 他

商品詳細を見る

 ベトナム戦争下でのイントルーダーと呼ばれるアメリカ軍爆撃機の活動を描く。時は1972年。当時のニクソン大統領は北ベトナムの爆撃地域を政治的配慮によって制限を設けていたという。そのため搭乗者は歯がゆい思いをしていた。森の中にトラック基地があるとの情報に基づいてそこを爆撃しても二次爆発がない。つまり戦果を確認できない。情報がガセではないかとの疑いも出てくる。そのうえ、優秀な北ベトナム軍の対空砲火によってつぎつぎに同僚が犠牲になっていく。そういう戦闘行動のくりかえしに、業を煮やした搭乗者のブラッド・ジョンソンは戦隊に復帰してきたベテラン搭乗員とともに禁止された空域の爆撃を画策する。実行が露見すると軍法会議にかけられることを覚悟しなければならない。目標はハノイ郊外に隠されていると推察されるミサイル基地だった。

 ここらあたりは盛り上がる。自軍の犠牲があまりに大きい事態が続くと軍人ならどうするのか、という問題だ。厭戦気分に傾くか、それとも復讐心をより燃え上がらせるか、おおざっぱに二分すればそんなところか。この映画では後者がえらばれる。飛行気乗りでも何でもいいが、最前線の下級兵が自分勝手に動き回ったなら軍隊も作戦も無秩序そのものになってしまう。だが、せめて一矢を報いたいとの強い想いに駆られて二人はやってしまう。個人的には戦争は嫌いだが、この二人の気持ちはわからないではない。さて、それでどうなるのかと注目したが、あとは尻すぼみ。軍法会議以前に二人は不処分にされる。二人の行動の直後に、ニクソン大統領が北爆制限区域の解除を決めたからで、二人の行動は大統領決定を先取りしたものとして評価されるのだ。映画視聴者としては、うやむやにせず軍法会議での論戦を是非見たかったのだが。

 それからラストまでは一転して、ベトナム領内に不時着し負傷した上官ダニー・グローヴァーの救出作戦に変わる。このあたりはいかにも安易。味方の救出というテーマは、戦争映画にとってはもっとも無難で新味がないからだ。

関連記事
スポンサーサイト
    01:21 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://oceanic.blog70.fc2.com/tb.php/156-e14b9bdd
プロフィール

seha

Author:seha
FC2ブログへようこそ!

カレンダー(月別)
10 ≪│2017/11│≫ 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
全ての記事を表示する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
リンク