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糾弾する者

自作詩
03 /10 2019
蚊が消える方角
脳漿の海に
あるかなきかの小さな光

わたしの不正義を糾弾する声か
シンバルが両耳を絞めつける
他人事として遣り過ごそうとするが

支えきれない壁が何度も斃れる
水のなかで月が溺れて爆ぜ
わたしを急き立てる

わたしは集団に属している
荷物運び一つとっても
リズムの膠質を物理的に引き剥がせない

悲鳴を上げられない
未来から見てもわたしは不正義かどうか
曖昧さを気弱く引き延ばす「義務」の沼地

隣りの男を窃み視る
ありふれて騒がしいその男
見て見ぬふりをするその男もわたしも

わたしの不正義を糾弾する声は神か悪魔か
世界がこんなにも暗いとは思わなかった
そいつの心臓を鷲掴みできない

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seha

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