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大洋ボート

坊主頭

あの坊主頭
あらぬ方向を眺めていて
知らんぷり

わたしたちを監視する
じつは頭のなかにも眼があって
わたしたちの肉襞のはるか奥深くにとどくヘアピン
揺れる

わたしたちが自身を手探りするよりも
わたしたちをずっと奥深くまで掌握する
内臓を鷲づかみする坊主頭
触られることを待っている
海底の砂の中で
デスクの下で
ニタニタ嗤いながら待っている

這いつくばって
坊主頭の至近距離で
泥砂を掻き乱すわたしたち
壁や床をひっぺがし辱めるすわたしたち
不完全燃焼
宝物がないことがようやくわかった
ただただ
がらくたで人々を朦朧とさせることが目的の

こわごわ進むことを止められない
コッペパンの灰色の霧のなかでじたばたする
痩せた木とプラスチックの手足
小屋一つも建てられず

わたしたちは坊主頭を暗に透視できるものの
告白にははるかに至らず
その在りかは知らされず
いつ指先が触れるかわからない
青白い
外界との境界の曖昧な
ぶよぶよの頭皮から指が沈み込んでいくぞ
想像したくない
時間が溶けて雫になって
先細るわたしたち

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    10:22 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

夜の窓

夜の窓
月なく顔なく
雑駁の空洞があるばかり

夜の窓の空洞の
さらなる奥底の意地悪い眼差しを
わたしたちは意識せず

その本源の本質を
追いつめるようにぎりぎりと
復讐の鞴とともに肉薄するのは
ちょっと先のうす青い未来

行動に行動を団子重ねにすると
ぎりぎり追いつめられると
他人に勧めていた行動を
他人に勧められると

わたしたちは自分が自分でなくなる
宙ぶらりんになる
忙しい忙しい
犯罪を既に呑みこむドタバタ劇

わたしたちは罰されることを希むのか
汗をじっとり胸に張りつかせる眼前の黒い穴を
憐れむように見つめなおす
当事者であるにもかかわらず

すり切れる闘志
何も語れない立ち止まれない
堪えるようにとぼける
忙しい忙しい


    10:25 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

掘削

その男とは初対面
釘を口に含んだような無口
仲間だと云う

セメントで固めた思想は
どうしようもなく
穴を掘る

大飯食らいで穴を掘る
ゴミの山
死に場所を索めるように

伝令で
わたしはその場所に立ち会ったが
立ち会うのみならず

震えながら喘ぎながら
もうたくさんだ!と怨みながら
わたしも穴を掘る

その男とは初対面
好きになれない無口の不愛想
仲間だという

穴の牽引力のなかにその男は消える?
もの凄い意欲
わたしは逃げられないぞ


    10:48 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
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