FC2ブログ

大洋ボート

鉱石

鉱石は見つからず
音響だけ
頭のなかのどてっ腹に響く
頭のなかの頭には響かず

頭のなかの頭?
そんなもの初めから無かった
遅れに遅れてようやく萌えつつある芽の
無力

命を投げ出そうとする気配が
洞穴のはるか遠くから
鳩尾の白い小動物からいやらしく窺う
命を投げ出そうとする気配が……

とっくに終わってしまった夕陽
愚鈍を自賛する靴べら
知らぬ存ぜぬを押し通そうとする

鉛の内壁を流れ落ちる汗
つつっと流れ落ちる
蟷螂が前足をもごもご動かす


スポンサーサイト



    13:13 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

思い出は消え

壁の破壊
レイプまがいの
あるいは建設?
狐の尻尾が隠れる瞬間

こそこそ食パンを齧る奴
隅っこで

手紙を手渡した奴は死に
手紙を呑みこんだ奴は今頃
いい天気
孫の赤子を玩具であやす

震動のなかの静謐は
髪の毛を 祈りをもたらすか
震動のなかの静謐は
火の消えた線香
逃亡を用意する筮竹

雲が
錦鯉となって泳ぐ

    12:26 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

雲の指摘

その男には何かが足りない
いや そういうわたしのほうが
もっともっと何かが足りないと思う
いやいや 

おまえたちにはそれほどの違いはないと
雲が言う
アルミの帽子をかむった雲が言う

その男とは初対面
口に釘をふくんだような無口
そういうわたしも無口にはちがいないが
同じ約束事の同じ場所に居あわせた

ドタバタ劇
同じケーキを頬張り
同じ幻影を建設しようとしてあくせくするものの
ダンス・パーティだとしても
まとまりの無さ
その男から発せられる一言がせめて欲しい
どうしようもなくそう思う
いやいや 

おまえたちにはそれほどの違いはないと
アルミの雲が言う
その男もおまえ以上に堪えていると
雲が言う

    15:22 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

広場へ

撰びとられた行為と薔薇
狂った星々が降る
世俗の空隙はあり

餌と助言者とスマホはある
青年の 
豚の背の向こうにみえる広場

流し目のように風が
冷酷さをちらつかせて撫でて過ぎ
さらにふりかえる 

青年の
豚の背の向こうにみえる広場
収縮の気配にたえず脅かされる夜の
大理石広場
黒鳩の群れが殺到する

    20:54 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
プロフィール

seha

Author:seha
FC2ブログへようこそ!

カレンダー(月別)
10 ≪│2018/11│≫ 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
全ての記事を表示する
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
ブロとも申請フォーム
ブロとも一覧
ブログ内検索
RSSフィード
リンク