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鉱石

自作詩
11 /24 2018
鉱石は見つからず
音響だけ
頭のなかのどてっ腹に響く
頭のなかの頭には響かず

頭のなかの頭?
そんなもの初めから無かった
遅れに遅れてようやく萌えつつある芽の
無力

命を投げ出そうとする気配が
洞穴のはるか遠くから
鳩尾の白い小動物からいやらしく窺う
命を投げ出そうとする気配が……

とっくに終わってしまった夕陽
愚鈍を自賛する靴べら
知らぬ存ぜぬを押し通そうとする

鉛の内壁を流れ落ちる汗
つつっと流れ落ちる
蟷螂が前足をもごもご動かす


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思い出は消え

自作詩
11 /18 2018
壁の破壊
レイプまがいの
あるいは建設?
狐の尻尾が隠れる瞬間

こそこそ食パンを齧る奴
隅っこで

手紙を手渡した奴は死に
手紙を呑みこんだ奴は今頃
いい天気
孫の赤子を玩具であやす

震動のなかの静謐は
髪の毛を 祈りをもたらすか
震動のなかの静謐は
火の消えた線香
逃亡を用意する筮竹

雲が
錦鯉となって泳ぐ

雲の指摘

自作詩
11 /11 2018
その男には何かが足りない
いや そういうわたしのほうが
もっともっと何かが足りないと思う
いやいや 

おまえたちにはそれほどの違いはないと
雲が言う
アルミの帽子をかむった雲が言う

その男とは初対面
口に釘をふくんだような無口
そういうわたしも無口にはちがいないが
同じ約束事の同じ場所に居あわせた

ドタバタ劇
同じケーキを頬張り
同じ幻影を建設しようとしてあくせくするものの
ダンス・パーティだとしても
まとまりの無さ
その男から発せられる一言がせめて欲しい
どうしようもなくそう思う
いやいや 

おまえたちにはそれほどの違いはないと
アルミの雲が言う
その男もおまえ以上に堪えていると
雲が言う

広場へ

自作詩
11 /03 2018
撰びとられた行為と薔薇
狂った星々が降る
世俗の空隙はあり

餌と助言者とスマホはある
青年の 
豚の背の向こうにみえる広場

流し目のように風が
冷酷さをちらつかせて撫でて過ぎ
さらにふりかえる 

青年の
豚の背の向こうにみえる広場
収縮の気配にたえず脅かされる夜の
大理石広場
黒鳩の群れが殺到する

seha

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